監督はいつもiPadで何を見ている?

バレーボール中継を見ていると、iPadを手にした監督がベンチの脇に立っているところを見ることが多いと思います。真鍋監督が手にしていたことから話題になったiPadですが、実際に監督たちはiPadでどんなデータを見ているのでしょうか。

もちろん私の観測範囲に限った話なので、すべての監督がそうだというわけでないですが、ほとんどの監督は試合中、主にVolleyStationやDatavolleyのベンチ機能を使って、今その瞬間に起こったプレーを、後方のカメラから配信される映像で見直すことが多いです。

監督は近くに立っているとはいっても、横からの目線になってしまうので、コートすべてを見渡せるわけではありません。ブロックのどこをボールが抜けたのか、ディフェンスの位置は正しかったのか、相手のミドルブロッカーはどんな反応をしていたか。主観ではなく、コート後方からの俯瞰映像からもたらされる客観的な目線で今起こったプレーを認識、記憶し、チームの戦術を修正していく、というプロセスのためにタブレットを使用する監督、コーチが多いです。

もちろんタイムアウトやセット間、気になった時には基本統計やそれぞれ重要視しているデータを見て、選手を交代すべきか、戦術を変えていくべきかといった采配の判断材料にしていますが、常に数字を見て一喜一憂している監督はいません。

特にVolleyStationのベンチ機能は優秀で、点数をタップすることでそのラリーにジャンプしていつでも映像を振り返ることができます。色を使ったタグ付けもできるので、タイムアウトの時にあの選手にこれを見せたいといったプレーを記録して、即座に見せることもできます。

Datavolleyにも同様の機能はありますが、直近5ラリーしか見られない(タグ付けすればラリーの保存は可能)、タグ付けが面倒といった点でVolleyStationに軍配が上がると思います。

VolleyStationやDatavolleyを使っていないというチームでも、後方に置いたデバイスで例えばYoutubeライブを配信しながら、ベンチのデバイスで数秒遅れでそれを見ることで、疑似的にベンチ機能を実装することができます。

大事なのは、自分の目で見たことがすべて正しいとは限らないと認識することだと思います。特に現代バレーボールは複数人が同時に攻撃に入り、ボールのスピードもとても速く、一目見ただけですべてを認識することはとても難しくなっています。現状を分析するために、より客観的な目線で情報をみることを心掛けるというのが、チームを導く立場にある人間に求められていることでしょう。

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